Joshua Ranz

今年リリースされた Joshua Ranz のバスクラリネットによるバッハ無伴奏チェロ(1・4・2番)を聴いている。モダン管楽器による演奏の中でも群を抜いて秀逸なのではないか。伸びやかに、密やかに、置くように、引き摺るように、踊るように、祈るように、奏でている。

最小限ではあるが、多重録音を非常に自然に効果的に使っている。これがまた実によき。無伴奏系を多重で演るのは邪道ではないかという方もおられるかもしれないが、多分リサイタルで単音で演奏されても、この方は素晴らしい音楽をされると思う。

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