初めて書籍を作った男

『初めて書籍を作った男 アルド・マヌーツォの生涯(アレッサンドロ・マルツォ・マーニョ/清水由貴子訳/柏書房)』を読んでいます。帯にあるようなブックデザイナー的な目線の話は実際はあまり多くなく、アルドの生涯を追う話なのですが、グーテンベルグ以来の書籍を取り巻くヨーロッパの状況をつかむ上では良書かと思います。私自身はブックデザイナーなのでもう少し組版や印刷技術上での革新を実例と共に知りたいとは思いましたが、それはまた別の研究書に譲る、ということなのでしょう。

あ、人名が誰が誰やら分からなくなるのはヨーロッパ史勉強不足の私の問題なのですが、そこを知識半分で読んだとしても結構面白いですよ。