古本に敬礼!

otoshimono2006-01-19


とある編集から装丁の材料として昔の本をお借りしました。暦の事についてアレコレ書かれた実用書なのですが、奥付を見てオドロイタ。
「寛政元年初版、文化六年第九版発行」
西暦にすると寛政元年は1789年、文化六年は1809年!
ナポレオンがロシア軍に負けちゃう大序曲1812年より前だよ。ドーン!ドーン!
結構傷んでるけどちゃんと読めるし、水に濡れた形跡があるけど、インク滲んでないし。レイアウトも秀逸だし、イラストや図版も気が利いてる。いい仕事なさってます。
江戸時代は出版文化と技術がとても発達していたんだなぁ、と改めて感心しました。
だってこの本、出版されてから200年近く経ってるんですよ。mattunも言ってたけど、下手な建築物より、一見頼りないこの本のほうが長持ちするなんて、本当にスゴイです。こういう先輩たちの仕事を誇りに思うと共に、頑張ってかなアカンなと襟を正すわけです。
ええと、今日紹介する本は随分前にデザインしたものですが、「江戸時代の書物と読書」です。和綴本風に仕上げました。ちょっと難しいけど面白い本ですよ。

江戸時代の書物と読書

江戸時代の書物と読書