コピーからアレンジへ(コピー編)

私の編曲人生は小6で「じゃあね」を弾いて以来と考えるとかれこれ20年近くたつことになる。その頃の私はテレビで流れている音楽をカセットテープに録り、とにかく聴きながらピアノにおこすといういわゆる「耳コピ」が主流だった。そういう歌謡曲が実は楽譜になって売られていることを知ったのは後のことだったが、そういうのって簡単に弾けるようにアレンジされていたので結局買わずに「耳コピ」していた。
中学で吹奏楽部に入ると、ミュージックエイト社(通称M8)が出版している膨大な数の歌謡曲の吹奏楽アレンジ版を目にし、感動したものだ。高校生になると、友人からそのM8にも譜面になっていない曲を演奏したいと頼まれることになる。「これなんだけど。。。」と持って来たカセットテープの中には、どこで録ったかわからない、けどかっこいい曲が。結局演奏の機会はなかったけど、音だしした時はまぁまぁ楽しかったなぁ。
大学でも部内の発表会などでいろんな曲を編曲した。演奏したくても譜面が売ってなかったから作っていたのだ。当時の私の信条は「原曲に忠実に」。だから音源のテープはよれよれになるまで聴きまくり、一音もらさずコピーした。