アンサンブル[その1]

パリ管BQ

昼、パリ管弦楽団ブラス・クインテットの演奏会に出掛けた。殆どがアレンジ系のオール・フレンチ・プログラム。知らないアレンジもあったが、多くはカナディアン・ブラスの譜面を使っていた。
ところが、その紡ぎ出される音楽はカナディアン・ブラスのそれとは全く別モノだった。
カナディアン・ブラスなどの北米系ブラスアンサンブルが「押して」合わせるとすれば、パリ管BQは「引いて」合わせるのだ。
カナディアン・ブラスは、決め所の頂点で「鳴らして」合わせる。パリーン!と輝かしく軽い音でアンサンブルする。
ところがパリ管BQは、決め所はもちろん合わせるが、そこからスッとフレーズを収束させる時に丁寧な響きでアンサンブルするのだ。
決して音を割ったりしない。結果として地味で少しダークな色合いになるが、ピアノが抜群のバランスで響く。唸った!
日曜のマチネ*1だし、コレから吹奏楽連盟のアンサンブルコンテストが始まる季節だからだろうか、音楽鑑賞教室かと見まがう程の大量の中高生が来ていた。しかし彼らにとって「知らない曲」づくしだったためか、けっこう飽きてましたネ。
大人のボクらにはナカナカ楽しめたヨ。

*1:昼の公演