東京アップダウン

都心は坂が多い。古代の東京はかなりの内陸まで海が浸食していたため台地が削られ、入江や沼地を生み出した。中世に太田道灌が江戸城を開いた時はこの地形を存分に生かした縄張りをしたのだが、徳川が入ってからは大規模な干拓が行われ、多くの海や沼地が陸地に変わった。つまり高低差の激しい陸地が生まれ、坂だらけになった。
例えば今日みたいに四ッ谷見附付近のウチの事務所から乃木坂にある出版社に自転車で打ち合わせに出掛けるとする。寒いけど天気はいいし、ニューオータニや豊川稲荷、赤坂御所を通り抜け、TBSやミッドタウンな六本木ヒルズを遠目に見ながら乃木神社までのサイクリングは大都会を肌身に感じられて大変楽しい。しかしだ。行って帰ってくるには紀尾井坂、乃木坂、弾正坂、紀伊国坂など名だたる坂を上ったり下ったりしなければならない。
これが結構キツい。
しかも事務所の自転車はバイク便のポイントか何かが貯まってもらえた折りたたみ式の車輪が小さいヤツ。過剰なサスペンションが後輪に装備されており、ボワンボワンで気持ち悪い。
うーん。次は走ろうかなぁ。