待ち犬

すっかり荒川辺りが日付変更線になっているボクですが、emixとmittenは帰りを待っていてくれます。
犬はドアを開けると必ず玄関でしっぽをピコピコ振っています。犬の耳は噂では聞いてみましたが、この犬も例外ではありません。
でボクを見上げながら、バレエ組曲「犬の生活」より《主の帰宅を祝う踊り》を舞ったあと、トコトコ居間に戻って膝掛け毛布の上で満足そうに寝てしまいます。ちょっと目を離すと占拠されしてしまうとemixが笑いながら言います。
それからボクは晩御飯を食べながらemixから今日あった話をいろいろ聞きます。ときどきmittenが寝返りをうちます。
帰宅してから寝るまでのこの一時間が、今のボクにとって何よりも大切なんです。