一年坊主

夕刻J'z Craze春ライヴで南青山マンダラへ。
ボクらの席の前のテーブルには、どうやら某音大トランペット専攻の一年生の一団が座っていた。
たぶんね、この春に高知県の仁淀川町あたりから東京に出て来たばっかり(勝手な想像)。そうでなくてもつい一ヶ月前は高校生だったりする訳だよ。それがいきなり南青山のオトナーなライヴハウスだよ。オープン18時30分って、仁淀川町じゃお店閉まる時間だよ。
で、普段のクラシックとは違うジャズ顔の師匠も勉強になるよと、先輩にも言われて来たわけだよ。それで気合い入れまくって普通の演奏会みたいにオープン前に並んじゃったんだね。そしたらカブリツキのイイ席ゲットしちゃったんだよ。ワンドリンク付きだけど未成年だからジュースだけ頼んで席についたものの、スタートは一時間後だし、いきなり手持ち無沙汰だ。一緒に来た同級生もまだそんなに親しくないから、共通の話題が殆どない。でも田舎者扱いされたくないから「ウチ、ライヴハウスらー初めてじゃき、どうしたらええがか、わからん」言えんし。
暫くして混み始めた頃に余裕の先輩たちがポツポツ現れ始めると、遠くからでも立って挨拶。音大でも金管専攻は体育会系だからね。入学と同時に仕込まれるわけだ。で、先輩たちは隅の空いてる席に紛れ込んでくんだけど、自分たち一年坊主は特等席取っちゃってて、益々どうすればいいか分かんなくなってくる。で、先輩席代わりますって言いに行くと「いいよいいよ」とか余裕の切り返しを受けて、スゴスゴ戻ってくる。
そうするうちに周りはすっかり大人の空間になってて、高そうなカクテルやワインと一品料理をを頂きながら談笑してる。もう一同「なんて所来ちゃったんだろう」って目が泳いじゃってる。
やがて店内の照明が落ち、ステージが明るくなり、本日の主役3人が登場。お洒落な演奏と軽妙なトークで、どんどんお客とコミュニケーションをとっていくメンバー。それでいてツボを得ている常連さんたちの反応。
師匠の美しいフリューゲルホルンのサウンドに耳を奪われ、ギターのハイテクニックに圧倒され、ベースの包み込む豊かさと激しさに驚く。生まれてコノカタ観たことも聴いたこともない世界。茫然自失。
お金がないので、2盃めからは水で粘ってみたものの、育ち盛りなので空腹には勝てず、スパゲティーとカレーをシェアしてみたり・・・。
なんかもうね、愛しくって。
こうやってオトナの階段登るんだよなーって。大学入りたての初々しい気分を追体験させていただきました。
 
あ、ステージの詳細書いてませんね。ベースの浅井雄作さんが新婚ほやほや(挙式先月ですから。しかもウチと同じクルージング挙式♪)だったので、いつにも増してハッピーなステージでしたよん。*1
で、ライヴでも紹介されましたので告知を。J'z Crazeの3rdアルバム制作がいよいよ動き出しまして、今回もワタクシがデザイン担当の役を拝命いたしました。発売は秋になる予定です。
プロデュースが侍ブラスのオペラシティ公演のお仕事でも間接的にお世話になっているエリック・ミヤシロさんということで、さらに気合い入れて行きたいと思います。

*1:mixi会員の方はJ'z Crazeのコミュニティーにセットリストが載るようなので、ご覧下さい