iPad電子楽譜『piaScore』遂にリリース

春の大型連休の頃にエントリーさせていただいた記事*1でご紹介させていただいたプラスアド代表の小池宏幸さん開が発したiPad電子楽譜 『piaScore』が遂にリリースされました。当初見せていただいていた仕様とは少し変わりまして、《読み、メモり、使用する楽譜》に特化した感じでApp Storeにて無料でダウンロードできます。iPhoneを譜めくり用デバイスとして使用できる*2のも当時にはなかった面白い機能です。
ピアノを自身でも演奏され、プロ・アマチュア混合の122名のピアニストによるショパン作品全曲演奏会*3を主宰された氏だけあって、演奏する側のユーザビリティに立った内容に仕上がっているとは思いますが、ピアノ以外の楽器(または歌唱)を演奏するユーザーの声も含め、これからどのように広がり、またフィードバックされていくのか興味深いところです。
「使う出版物」として他の出版物とは特異な面を持つ楽譜は、演奏時間と紙面のスペースの限界の狭間で、その表示・表記方法に苦労してきた歴史があります。piaScoreのような電子ビューワーは音楽の歴史の中でも一つの示唆になると思います。
また、ネットワークという翼が楽譜とアンサンブルにどのような影響を及ぼして行くのかも見ておくべきところでしょう。
いずれにしても小池さんの並々ならぬ熱意と、夢を実現させることの出来る力強さにさらに感銘を受け、敬意を表します。