未断捨離・非断捨離

ボクんちは大量にオモチャがありまして、今回自宅の一室を事務所に衣替えするにあたり、大量に処分するつもりなんですね。なんですけどね。捨てられないものはやっぱり捨てられないからウチにある訳ですよ。
チョコエッグの海洋堂の動物なんてね、容れ物にパンパンになってるんだけどね、愛らしくてね。大量にあるのがカワイイんですよ。だから一匹も捨てられません。
それでもね。飲料のオマケものは諦めて大体処分しました。ガンダムのモビルスーツのボトルキャップとかね、信じられない量ありましたけどね。成仏しろよ、南無南無。
でね、子供の頃に買ってもらった(義理の弟が、だが)怪物くんの超合金とか、まだ動くゲームウォッチ(ヘルメット)とか、フィルムカメラ時代のOLYMPUS PEN(小学生の頃、父親から貰ったもんだけど、ちゃんと使えるんだよ)とか、ヴィンテージは誰に譲る気もないとしてもね、かつて食玩として大量に売られてて、まぁ、あんまりコレクター的には価値がないものでも、思い入れが強くてヴィンテージ級に捨てられない物があって、それがボクの場合はこれなんですね。
NHK人形劇のミニチュア。川本喜八郎さんが人形制作を手がけられた『三国志』と、友永詔三さんが手がけられた『プリンプリン物語』です。

この人形たちはテレビ放映されていた子供の頃からボクを魅了して止まないものがありました。仏像を制作する技術が日本に渡ってきた頃から脈々と伝えられ、文楽というこの世で最高級の人形劇を生み出すに至った造形の伝統を、温故知新で現代に伝えた両巨匠の代表作。この美しい人形達の本物を手に入れる事など夢のまた夢です。だから、この食玩が発売された時には何とも有り難い気持ちになったものです。そして原型師さんや、制作に関わった人たちの思い入れも強いのでしょう。ディティールが細かく再現されており、感動的ですらあります。
今は日焼けなどしないように、箱に丁寧にしまってありますが、しかるべきときに飾り棚に並べて思いを馳せるつもりです。