会話

twitterやfacebookで何が楽しいって、自分の専門分野とは違った知識や見識を持った方々と知的な雑談が出来る事である。
ボクは大学生の頃、専攻の違う友人や先輩後輩と哲学や歴史や芸術論はたまた物理科学などの与太話や、そういう知識を使った冗談を話すのが大好きで、夜通し24時間営業のハンバーガーショップや吹奏楽部の部室に入り浸っていた。
オトナになってデザイン会社に入ると、まぁ当たり前なのだがオフィスにはデザイナーしかいない。仕事する分には良いのだが、雑談となると興味や知識が共通過ぎて会話が続かない。毎日顔を会わせるのでネタがすぐ尽きる。なので打ち合わせやレコーディングや撮影の折には、ライターさんや著者さん、編集さん、学者さん、アーティストさん、カメラマンと全力で会話を楽しんだ。
ところがそんなに打ち合わせなどばかりしていられない。自分の仕事をせねば。
twitterやfacebookの登場で、仕事しながら隣に座っている知人と雑談するように、彼らとそういう会話が楽しめるようになった。ある時は幕末の出版事情について議論したり、ある時は19世紀に活躍した東ヨーロッパの架空の作曲家をみんなでデッチ上げたり。
まるで大学生の頃に戻ったかの様、しかも大学生の頃とは明らかに違う知的レベルの高さ。それぞれの専門知識を持ち寄ると一つトピックも様々な角度からの見解を得られるし、冗談も無駄に深みを増す。ここから生まれる新しい創作のヒントもある。