大災害の理科知識250

さて来週になりますが、新潮社さんから「大災害の理科知識250」というムックが発売になります。実は3.11から2週間経ったころに版元の編集さんから、長引くであろう今回の事態に「正しく怖がり、正しく備える知識」を伝える本が必要なのでデザインで是非とも協力して欲しいとオファーを頂きまして。丁度風評被害も頂点に達していた頃でしたから快諾させていただきました。
当時は物資不足ながらも緊急出版的な本も大量に出回りましたが、この本の著作&編集をされた左巻健男+RikaTan編集部というのは、理科教育の専門家で作る雑誌「RikaTan」を発行されている方達で、有り合わせの浅い知識ではなく、専門的な見識から震災に取り組みたいという信念の元に今回の本づくりをされています。
地震・津波・原発・放射線・停電・災害対策の全6章立て、250の質問にそれぞれの専門家38名が答える意欲作です。
ボクの担当は装幀とアートディレクションですので、限られた制作時間と素材で、沢山の著者陣と迅速に対応出来るフォーマット作り、かつ読者が一般の方なので*1難しく見えずキチンと知識が得られる感覚が得られるフォーマット作りが課題でしたが、担当編集さんの反応の良さも助けとなり、この部分はかなりスムーズに進めることが出来ました。表紙のCGイラストはテクニカルな分野は何でも来いの吉澤崇晴さんです。
是非、お買い求め下さい。

大災害の理科知識Q&A250
地震・津波・原発・放射線・停電・災害対策
 
左巻健男/編 「RikaTan」編集部/編
新潮ムック/B5判/96頁
ISBN 978-4-10-790227-6/C-COD 9440
発売日 2011.06.30/定価980円

 
縦揺れと横揺れの違い。屋内ハウス栽培のほうれん草から放射線が検出された理由。海外の原発はなぜ内陸地にある?……いつか再び来る「その日」を生き抜くための最大の武器は「正確な科学知識」! カリスマ理科教師軍団がすべての疑問にズバリ答えます。

*1:普段RikaTanの読者は現場の理科教師が多いとのこと