恋愛の科学

立て続けですが本の紹介です。6月29日に「理系男子のための恋愛の科学(西内啓 著)」が秀和システムさんより発売されます。今回は装丁と本文デザインを担当させていただきました。

帯には「東大で多くの非モテ系男子学生を救った伝説の恋愛セミナーを再現!」とあります。著者の西内さんは東京大学医学部出身のバリバリの理系です。なので、この本の特徴はあくまで「理系男子目線」で書かれている点です。心理学・マーケティング論・コミュニケーションサイエンスの領域から《科学的》に恋愛を成功させるための方程式を導き出すという、理系男子の思考回路に合った論理展開と実践を目指します。
なので本文デザイン(まだ発売前なのでお見せ出来ませんが)も理工学書籍のような風合いを目指し、理系クンが違和感なく安心して読めるようにしました(書店でお手を取ってみてください)。
装丁も当初はサブカル色の強いスタイリッシュオタク系の案も出していたのですが、版元さんが秀和システムさんなので理系男子が多数在籍されておりまして「これでは理系男子にはチャラくて恥ずかしいので買えないでわないかっ!!」との真剣そのものな指摘をやはり多数受け(担当編集さんが女性でして、それはそれは本気度に驚かされたそうです)、遊び心入れ気味でもカッチリとしたデザインに落ち着きました。
今回個人的にも面白かったのがデザイン案でメモ程度に書いたピクトくんがそのまま装丁や本文のイラストとして採用されてしまった点。正確にいうと内容に合うように描き直したんですが、10Bの鉛筆でチマチマ描いた下絵にもならんイラストが売り物になっちゃうんだから、この商売は不思議です。