春の呼ぶ声を聞く


黒金寛行(NHK交響楽団バストロンボーン奏者)さんに誘われて、篠崎卓美(読売日本交響楽団のバストロンボーン奏者)さんと黒金によるチャリティコンサート(ピアノは城綾乃さん)を聴きにドルチェ楽器管楽器アヴェニュー東京へ。お二人の出身であるいわきを支援するコンサートもラストの4回目となりました。
本日は作曲家・高嶋圭子さんによる委嘱作品《2本のバストロンボーンとピアノの為の組曲「春の呼ぶ声を聞く」》の全曲初演もあり大変楽しみにしておりました。
第1曲「夜明け」
第2曲「風」
第3曲「桜」〜三春 滝桜に寄せて〜
いずれも切なく美しい曲で、福島のみならず日本全体がまた穏やかに暮らせるようにとの高嶋さんの思いが込められていました。高嶋さんの手で、またトロンボーンの名曲が誕生してしまいましたね〜。
2本のバストロンボーンの曲、とは言うものの、実はテナーバストロンボーンでも演奏は可能ですし(つまりお二人にバストロだからという縛りは必要ないということ)、ユーフォニアムのデュオなどにしても美しく聴かせられるのではないか、と打ち上げの席でもご本人を含めファンの方々と盛り上がりました。
「ファンの方々と打ち上げ」。そう、このコンサート、終演後の打ち上げが「福島の酒を呑んで、復興を応援する会」と称するファン・ミーティング的なイベントになっておりまして、出演者や関係者のみならず、聴きにきて下さったお客様なら何方でも参加可能なのです。
ボクは初回以来の参加だったのですが、さすがラストの打ち上げ、人数が倍以上に増えててオドロキでした。三人の演奏とキャラクターが確実にファンを増やしつつあります。
篠崎さん、黒金さん、城さんの3人のコンビネーションは本当に素晴らしく、レパートリーも4回(+震災以前にいわきで行った公演)で随分まとまった様ですし、世界的にも珍しいクラシカル・バストロ・デュオとして、是非このユニットによるアルバムを制作していただきたいなぁと思います。(ソノトキハテツダウノデ召喚シテシテ〜!)