Die Forelle!


「在京オーケストラメンバーが魅せる「気軽にクラシック」Vol.8」をプラザウエストで聴いて参りました。出演は東京都交響楽団の山本友重(vn)さん、店村眞積(va)さん、田中雅弘(vc)さん、山本 修(cb)さんに、ピアニストとして小山京子(pf)さん。
管楽器演奏を趣味で演奏するボクにとって、室内楽編成で弦楽の生演奏に触れる機会というのは恥ずかしながら少なく、この有名なシューベルトのピアノ五重奏曲でさえ、演奏会で全曲聴くのは初めてでした。
なんとも心地よい曲なのですが、初夏にかかるこの季節に楽器から奏でられる音楽を直接吸収出来るのはさらに贅沢な気分です。気持ちの良い冷たさの川面を描くような弦楽器に、陽の光の煌めきのようなピアノの音色。鱒のバリエーションが含まれたお馴染みの四楽章は勿論のこと、清々しいドイツの渓流の様に全五楽章よどみなく一気に聴けてしまいます。やはりシューベルトの才を感じずにはいられません。特に小山京子さんの機転が効くアンサンブル力と色彩感豊かなピアノには感動しました。今日はなんだか佐久間学の「夢色クラシック」みたいになってきましたね。