プラチナ・ソワレ

須川展也さんが出演される東京文化会館主催の演奏会「プラチナ・ソワレ 第1夜《サキソ・マジック》」に伺って参りました。ピアノは勿論小柳美奈子さん。お二人は年を経てもその若々しさが一向に衰えず、さらに円熟味を増していくのですからもうエルフそのものです。
そんな今夜のリサイタルはソプラノ・アルト・テナー・バリトンの4本のサクソフォンを全て使いこなしてのプログラム。第1部は1本につき1曲ずつ、第2部のメインプログラムは展覧会の絵を4種類のサクソフォンの須川さんと美奈子さんのピアノで全曲演奏してしまうという、驚きの内容。そしてアンコールは挟間美帆さん編曲のガーシュイン。
 
・石毛里佳:Muta in Concerto 第1楽章(バリトン)
・フィリップ・スパーク:パントマイム(テナー)
・長生淳:ラフォリスム(ソプラノ)
・石川亮太:日本民謡による狂詩曲(アルト)
 
・ピョートル・チャイコフスキー
 「6つの歌」より“ただ憧れを知る者だけが”(アルト)
・モデスト・ムソルグスキー(長生淳編曲)
 4本のサクソフォンのための「展覧会の絵」(全部)
 
・アンコール
 ジョージ・ガーシュウイン/挟間美帆編曲
 「すべてを知っている場所」からの便り-ガーシュウィン・メロディーズ
 (アルト)
 
須川さんと美奈子さんの魔法も素晴らしいですが、その魔法の呪文を書かれた日本の作家陣も最高です。石毛里佳さん、長生淳さん、石川亮太さん、挟間美帆さん、いずれも今後の日本の音楽界を牽引する方々だと思います。
終演後は明日の演奏会の打ち上げと明日発売(今夜会場にて先行発売)のニューアルバムの祝賀会も兼ねてアーティストとスタッフが集結。終電まで盛り上がりました。藝大のサックス科の学生さんも参加されていて音楽で仕事をしていく世界のお話を真剣に聞いていました。
 
さて今回のアルバム、タイトルが『Saxo-magic』でして、デザインにも魔法がかかっています。 

まず、ケースを開けるとディスクがあります。ディスクに描かれているのはジャケットの須川さんの写真の後ろにあるヴィジュアルのシャドウ版です。このヴィジュアル、音の集合体の様でもあり、草木や鳥や魚も見えるので、生きとし生けるものの住まう地球の様にも見えます。須川さんと美奈子さんが作家さんたちと紡ぎ出す、平和と希望の祈り、音の地球です。

ディスクを取るとトレイの下にはその音の地球から魔法が広がって輝く様子が現れます。

その音の輝きは、なんと帯の裏まで広がっています!

おっと、これ以上はお買い求めの上、お楽しみ下さい(笑

サキソ・マジック

サキソ・マジック

9月15日現在、まだジャケットが表示されませんが、そのうち入るハズ!