水玉コレクション


山根明季子さんという作曲家を知ったのは松平敬さんと橋本晋哉さんの低音デュオでの「水玉コレクション No.12」を聴いてからなのですが、その世界観に魅せられてます。
彼女の論文に「音を視る」というものがあるそうです。読んだ事はないのですが、彼女の作品を鑑賞すればその意図は明確です。耳で視るのです。耳に「眼差し」という概念を持ち込んで彼女の音楽を眺めたり凝視したりするとき、音楽という彫像にハッとさせられます。そしてその視点を持ったまま他の音楽に接するとき、今までと全く違う風景が立ち現れます。とても新鮮です。
我々は日常いかに音という現象をじっくりとこと細かに捉えていないことか、彼女の音楽に接するとよく判ると思います。
本日の画像は彼女の「水玉コレクションNo.06:指揮 パスカル・ロフェ/演奏 NHK交響楽団」が納められているシングルCDです。彼女のオフィシャルサイトで購入できます。