御礼と感謝と反省と

雨も上がって穏やかに晴れた昼下がり、さいたま市の宮原コミュニティセンターで行われた「宮原公民館主催クリスマスコンサート」という催しに、メインゲストとしてさいたまファンファーレクラブが出演させていただきました。当日は我々の演奏の前に小学生と中学生の吹奏楽やアンサンブルや合唱の演奏もあり、盛りだくさんのプログラムを多くのお客様に楽しんで頂けたようでした。終演後は施設の代表者の方やお客様からもお褒めの言葉を頂き大変有り難かったのですが、お詫びしなければならないことも多い演奏会でありました。
当日お聴きになられた方はヘンだなぁと思われたでしょうが、当日実際に演奏されたプログラムは順番どころか、場合によっては曲自体が全く変更になってしまいました。なんとか最後にメインプログラムである「動物の謝肉祭」を演奏してコンサートを終え、アンコールを頂ける有り難い流れになりましたが、このメインプログラムだって本来なら前半のステージのメイン(二部構成でした)として演奏すべき曲でした。
実は、裏では我々も楽団始まって以来経験もしたことのない大アクシデントが起こっていたのです。
メンバーの一人、それも団長が本番の時間を過ぎても会場に姿を現さなかったのです。
彼はピッコロトランペットなど重要なパートを担当しているのでいないと殆どの曲が演奏不可能なのです。「午前中に終わる筈の仕事が予想外に伸び、しかも途中で抜け出せずに仕事場にいる」という連絡が開演時間になって連絡が入りました。
そこから即座にメンバーで打ち合わせに入りました。とにかく団長が来るまで(たとえ来なくても)なんとかコンサートを作り上げなければならない。となると今のメンバーで演奏可能なプログラムは何か、またはレパートリーとして演奏可能な曲は何か。候補が挙がり絞り込み、曲順の入れ替えをし、変更箇所や担当パートを決め、予定開演時間より15分遅れてスタートしました。そしてラストあと一曲、というところで団長が到着し、メインプログラムを無事披露することが出来たのです。
さらにボクを含め3名が流行りのウィルス性胃腸炎にやられて倒れる寸前だったのですが、このアクシデントでそれどころじゃなくなりました。一番症状が酷くてステージ半分降りる予定だったメンバーも結局全ステージ出演し集中力で乗り切りました。特にリハーサル抜きでガチンコ本番になった曲も3つありました。それぞれレパートリーとしてのストックを見据えて練習してきたのが功を奏しました。今回はメンバーの集中力と機転に感動しました。長年一緒に活動しているメンバーの底力を見ました。本当に感謝しています。
それにしても本当に反省すべきはボクです。事務局であり今回の公演のこちら側の責任者であるにも関わらず、当日大幅に体調を崩して判断力が鈍ったり使い物にならなかったりというのは言語道断なテイタラクです。
おまけにその後に仲間の楽団がセッティングしてくれた合同の忘年会にも出られず家でウンウンと魘されていたのですから。情けないったらありゃしない。