続けて欲しい音楽の道。


「埼玉大学吹奏楽部ユーフォニアム・チューバ パートによる第2回ユーフォニアム・チューバ コンサート」に伺ってきました。出身部活動の室内楽コンサートが盛んなのはとても嬉しい気持ちです。
埼玉大学の吹奏楽部というのは100名を越す人数で活動していますので、執行幹部や演奏会の実行委員会にでも入らない限り、コンサート制作の現場に直接携わる事はありません。殆どの部員は会議で決まった楽譜を配られて練習して合奏に臨み、会議で決まったロードマップや演出や宣伝活動に従って行動します。
ところがパート(担当楽器の集団など)による演奏会はそうはいきません。演奏会場を押さえるところから全て自分たちで取り組まなければなりません。練習計画・曲目・演出・宣伝活動・当日の配布物や雑務を多いところでも十数名、少ないところだと数名で切り盛りせねばなりません。協力しあい、知恵とないお金を出し合って前向きに取り組まなければコンサートは幕さえ開きません。
しかも別に室内楽の演奏会なんて吹奏楽団なのですから、やらなくてもいいコトです。しかし今宵の演奏会の後にもクラリネットやパーカッションパートのコンサートが続きます。サクソフォーンパートの演奏会も先日行われたと聞いていますし、ホルンパートは他大学との合同演奏会も毎年開催しているそうです。
演奏会を制作し室内楽に親しむ土壌があるというのは、とても喜ばしいことです。
思えばボクの学生時代に開催された1993年のトランペットパートのコンサートが現在のさいたまファンファーレクラブの源流になっています。そこでブラスアンサンブルの演奏会を開く楽しみを知り、1995年に大学の仲間が中心になって創団されたさいたまファンファーレクラブも19年目の活動に入ります。
大きな楽団とは違って、室内楽は個人の表現のやりとりを濃厚に愉しむことが出来ます。大学卒業後、社会に出ても演奏活動を続けるなら、学生時代の思い出にせず是非とも室内楽を続けて欲しいと願っています。