衝立

お互いに非現実的な世界が、実は薄い衝立(ついたて)一枚で仕切られているだけで、ちょっと視点を変えればいくらだって見る事だって触ることだって出来る・・・人っていつもそういう状況下で生活しています。
では、その衝立を外してお互いの世界に踏み込む事が本当に平等で広がりのある世界を作るのか、というと違う気もしますし、自分にとっての非現実世界を受け入れずに自分の世界に安住するのも違う気がしますし、近付かずにお互いを非難し合うだけ・逆にリスペクトし合うだけ〜というのも違う気がします。
しかし、何がきっかけでその衝立が外れるか、という事は誰も分かりませんし、衝立が外れたら外れたでそれは運命なのだと思わざるを得ません。その時起こること全てが自分にとっての新しい現実世界なのでしょうから。
つまり、人生と世界は出たとこ勝負、という事でしょう。
ただ、何が起こっても、その場しのぎで上手く立ち回るのではなく、現実の「ひだ」を見過ごさずに感じ取れるアンテナは持っていたいと思っています。