学んだ事

この一年で特に学んだ事は「真実というものは存在しなくて、ただ現実があるのみ」ということです。真実というのはどの切り口から断面を見るかで善悪すら裏返ります。
だからと言って悲観しているわけではありません。自分に正直で真面目であることがいかに大切か、ということです。小さな努力の積み重ねがどれだけ自分にとって大きな力となるか、ということです。
《人は「調子が良いと感じるとき」と「誰かの悪口を言っているとき」が、己の実力が最も枯れている状態だ》と、日々自身を戒めて生きなければならないでしょう。《「毎日出来ていたことが上手くいかないとき」「他の人の功績を自分のことのように嬉しく思うとき」こそ己にパワーが貯まりつつある》と感じて慎ましく生きねばなりません。
それによって引き起こった現実はいかなる結果であっても真摯に受け止めるべきですし、そこに真実や善悪を求めたところでどうなると言うのでしょう。我々の生きる世界では何を言い立てたところで時間が戻るわけでも死人が甦るわけでもありません。
だからこそ、それぞれの立場で正直で真面目であることが大切だと思うのです。その思いが真っ向からぶつかり合うこともあるかもしれませんが、正直で真面目であれば何も恥ずべきことではないと思いますし、人は誇り高いと思います。そして両者とも現実に向き合わねばならない。そうであれば互いの心の内だって見えるはずです。
これは、災害であっても、戦争であっても、事故であっても、政治であっても、経済であっても、兄弟喧嘩であっても同じです。
競い合うべきであっても争い合うべきではないかもしれません。