チミチミと

最近また、辞書の仕事をいくつか抱えています。本当に0.25mm違うと何もかもが変わってきてしまう非常に緻密な世界です。辞書というのは見出しをはじめ、品詞や注意点に関するアイコン、解説本文、用例、ルビ(ふりがな)、版面、ノンブル(ページ)、様々な用途の罫線、ツメ(ページの外側にある五十音などを示してある帯)・・・などなど、ひしめき合う全てが絶妙な書体とバランスで配置されてやっと機能するのです。
少し大きさを変えただけで隣とぶつかってしまったり、読みにくくなってしまったり、はたまたスカスカになってしまって予定の分量が入らなかったり。
チミチミと進めます。地味でストレスの溜まる仕事です。しかも、こんな作業が来年のこの時期まで続きます。
それが・・・楽しいと思っちゃうんだから、デザイナーというのはつくづく妙な生業です。

新明解四字熟語辞典 第二版

新明解四字熟語辞典 第二版

フォーマットデザインさせていただいた近刊を再掲。出来上がった本を見ると拍子抜けするくらい普通なんですが、この「普通」ってのに辿り着くために、著者や編集者始め、デザイナーやオペレータなど、制作に関わるみんなが努力してるんです。使う人にストレスを与えない辞書を目指さねばなりませんから。