同じ方法論

先日のブラスヘキサゴン公演の打ち上げで、作曲家の天野正道さんと話してて「otoshimonoちゃんのデザインってさー、曲とか書くときと同じ方法論で作ってるよねー。フライヤから始まってパンフレットに至るまで、すごく色んなことやってるようでいて統一感があるって、あれ、デザインのモチーフを一貫させてるんでしょ?」って、とても鋭い事を言われた。流石だなぁ。
音楽公演のデザインでも、CDでも、分厚い辞書でも単行本でも雑誌記事でも、まったく同じで、つねにモチーフというかデザインのキャラクタはそんなに多く登場させないようにしています。違うように見えても、それは大きさを変えてたり、順序を入れ替えてたり、逆さにしてたり・・・。作曲家がソナタを書くときとおそらく殆ど変わらない発想でデザインすることで、コンテンツとしての統一感と一体感が出てきます。
モティーフで自らを制約を作ることで、コンテンツ自身に規律が出来、また「どこを壊すと面白いか」も見えてきます。
なので、音楽を聴いていてデザインに還元出来ることも多いんです。そういう訳で天野さんの音楽も、デザイナーとして毎回タマゲながら聴いてます。