楽譜の文化史


音楽選書(67)楽譜の文化史:大崎滋生」読了。先に「音楽史の形成とメディア」を読んでたのだけど、楽譜(印刷史)とその周辺について知りたいことが山ほどあったので、こちらの方が発見が大きかった。
21世紀になって、19世紀に楽譜出版が盛んになった折に起こった事が、ネットが発達したことで、より大規模に再発している(混乱も含めて)印象。
とはいえ、まだまだ知りたいことがある。
・印刷技術の制約で逆に作曲法が影響を受けてしまうことがあるのか。
・楽譜を販売する上で、アメリカのTin Pan Alleyでガーシュゥインが携わった(ピアノ)楽譜を客に試演する仕事(今でいうところの『デモ音源』ですな)というのは他(地域とか楽器とか)にも存在したのか。
・実物の活版・彫版・リトグラフ印刷譜とその刷版が見たい(IMSLPとかでなく)。
というか、この2冊をみんな読んだ上で集まって楽譜談義するオフ会とかやりたい。

音楽史の形成とメディア (平凡社選書)

音楽史の形成とメディア (平凡社選書)