シュピールの冬


「シュピール室内合奏団 vol.14〜シュピールの冬〜ノエル、キャロル、シュピールのヨル〜」12.15(ルーテル市ヶ谷センターホール)
合奏体としてのアプローチがより室内楽的になり、サウンドデザインとしてのピントが鮮明になってきたコンサートだったのではないかと思います。
異種の管鍵打楽器による(最大)九重奏という編成は、ブラス・バンドと室内楽の特性を共存可能にするギリギリの大きさで、これより大きいと所謂日本的な吹奏楽になってしまいますし、小さいとトゥッティーで鳴ったときのサウンド感が損なわれるように思います。
また、今回はF.シュトラウスのノクターン(hrn. / pf.)、F.シュミットのソナチネ(fl. / cl. / pf.)、金井信のノスタルジー(euph. / tub. / pf.)といった作品も鑑賞出来、個々のメンバーの音楽に向かう姿勢も素晴らしかったと思います。
個人的には、もはやカホンでラヴェルのボレロを叩き尽くすまでに腕を上げてしまった高橋宏樹さんを目撃出来たことと、打ち上げで國末貞仁さんの中国土産話を堪能出来たことが良かったです。
後悔したことは、くるみ割り人形のイラストを描いたときに、ユーフォニアムの髪型をアフロにし忘れたことです。