テューバ

目下、テューバのイラストを描かなければならない。テューバとはデカイ喇叭で、低い音を大音量で出すことが大体の役目なのだが、細かい話をすると、とんでもなく色んな種類のテューバがある。しかもそれは古今東西世界津々浦々に様々なタイプのテューバが存在しておりまして、という話を退けて、例えば一つの楽器メーカーにおいても沢山のタイプのテューバが存在するのである。
同じメーカーでも少なくとも管の長さのタイプが四種類(F/E♭/B♭/C)あり、さらに音の高さを変える指のスイッチが大まかに二種類(ピストンバルブとロータリーバルブ)、そして、同じスイッチでもついている場所や数が違うタイプがそれぞれ存在する。大きさから形まで似ている様で実際は全然違う。

なので、なんとなく頭の中に形而上の「テューバ」という概念はみんななんとなくイメージできても具体的に「どの」と言うと、言う事が人によって違うのだ。

そんな中から最も「一般的な」テューバを一つ描け、というのが今回のミッション。この仕事に関わるスタッフ一同、考える事数ヶ月、全く答えが出ない。

しかしながらリミットは迫っているのである。腹を括らねばならない。