「ケ」

ごく少数派であることを承知の上で書き記しますが、私は公私関係なく盆暮正月冠婚葬祭誕生日記念日祝日の一切合切を特別な日として過ごすことはありません。基本全て平日、民俗学的には「ケ」として過ごします。

結果的に思い返してみれば人生のターニングポイントだった、という日はあるのですが、努めてそうあろうと考えて行動することはありません。

この行動原理は一朝一夕に思い至ったわけでなく、特に大学生になるまでは数々のライフイベントをむしろ『超特別なもの』として捉える傾向が人より過多だったとさえ思い返します。
しかしながら、物事というのは期待値が高すぎるほどに角度(確度)が少しでも違っただけで平時のコンディションであれば出せるパフォーマンスの練度が下がることが多々起こり、結果としてエラーという負の記憶でしか残らない経験の方が圧倒的に多かったのです。これは本当に勿体ない話です。

また、2005年の暮れから16年日記を毎日つけているのですが、この5870日あまり、どの日として同じ日がないことを噛み締める結果となっています。全て愛おしく得難い全く違う1日なのです。

自分の人生の一瞬一瞬に優劣をつけずに淡々と活きていきたい。ただそれだけです。