欧文フォントのサブスクリプション

ボクはMonotype社の欧文フォントのサブスクリプションとしてMyFontsに加入していて、その指定管理アプリにSkyFontsというものを利用しているのですが、これがリンクやサーバが落ちることが度々あってとても困っている。しかも先週・今週は酷い。

MyFontsは元々日本のサブスクリプションではないんだけど、ボクが加入する直後までは日本での加入窓口はあるにはあった。でもその後それは見当たらなくなって法人用だけになってしまった。なので困ったことがあったら英文で対応しなければならない。

来年にはAdobeのアプリケーションでType1フォントが利用できなくなる。このことは2年前からアナウンスされていたことだが、どうやら仕事仲間を見渡すとまだまだ対応は遅れているようだ。大量に利用するOpentypeの欧文を1書体ずつ買い切るのは確かに個人経営のデザイナーにとっては割高だし、国内の欧文対応のMonotype社のサブスクリプションはフォントワークスなんだけど和文サブスクと同じ規模の価格で高価だし、海外のサブスクリプションは言語の壁で敷居が高い(というか個人用サブスクは新規会員を募っているのか)。

しかもです。サブスクのフォントというのはInDesignデータをパッケージしたときに一緒には格納されないので、デザイナーにより使うモノの差が大きな欧文フォントは印刷所側もそれらのサブスクに入っていて貰わないと(または同種のOpentypeフォントを持ってて貰わないと)印刷すらままならないのです。

Illustratorデータは大概アウトラインをかけて入稿してしまうのでそれほど問題はないし4台(32頁)程度のページデータであればInDesignでもPDFX入稿(完全データ)は可能だけど、印刷所サイドで調整してもらえる度合いは一挙に減る。ましてや100ページ単位の書籍データなどはInDesignで組版所や印刷所とやりとりするので、欧文フォントをどうするかがワークフロー上の問題になってしまう。いやはや悩ましい。

Type1 問題を先送りしてきたエディトリアル・デザイナーたちも悪いのだが、もっとエレガントにリーズナブルに印刷までのワークフローが解決できるサービスなど出てくれたら嬉しい限りです。