プロ

最近、私がプロのデザイナーだと分かると「やっぱり仕事場はMac Proですか*1」とか「今ワタシ何のフォントで喋っていると思いますか*2」とか「この花の色だとPANOTONEとDICどっち選びますか*3」とか「ヴァンヌーヴォって最高ですよね*4」とか質問ぜめにされることがあり『イヤその気持ちわかるよ、わかるんだけどウゥッ・・・!!』てなる感覚になるんだけどそれはきっと、プロの音楽家が人から「絶対音感あるならこの音分かる?」ってそこらへんのもの叩かれたり「フルトヴェングラーって絶対神ですよね」とか「やっぱ楽器メーカーAは楽器メーカーBとは鳴りが違いますか」とかコメント求められるときと同じ感覚なんだろうなと。
実は「プロフェッショナル」と「アマチュア(マニアまたはオタク)」というのは必ずしも対立構造ではない。その技芸を職能としている人をプロフェッショナルと呼ぶだけであって、学究的・趣味的に深く取り組んでいるアマチュア(マニアまたはオタク)はプロの中にも多大に存在する。ボクだって日頃から学究的な意味での美術やデザインに対する欲求に満ち満ちている(趣味的ではないと思う)。ただ、プロはメシを食うために日々それらを事業として取り組んでいるので、その目線は表面的なトピックやスペックより実務・実用的な方に向かっており、色んな繋がりの中で仕事をしているのでうっかりしたコメントが出来ないのだ。

*1:使ってません

*2:知らんがな

*3:入稿する印刷所によります

*4:使用媒体とデザインと予算次第です