こんな夢をみた

matsuihideki

事務所のスタッフのyanoくんと打ち合わせの帰りに二人で電車に乗った。高崎線みたいにちょっと長い距離を走るやつで、ボックス席になっている。席が埋まっていたので立つことにした。辺りを見回すと、すぐ後ろの席に大男が帽子を深々と被って座っていた。彼がちょっと顔を上げたとき、偶然目が合った。
「あ、マツイヒデキだ・・・」
何でマツイヒデキがこんなところにいるんだろう。オフとはいえ、もう帰国したなんてニュースは聞いてないが。彼は「バレちゃったか」という顔をして照れくさそうに笑った。
話かけてみると思ったより気さくな人だった。なんでもお忍びで列車の旅がしたくなったんだそうだ。このまま各駅停車を乗り継いで、石川の実家まで帰るんだと言う。それって普通でも大変じゃないの? まさかこんなに超有名人がこんな地味な旅を本気でするとは誰も思わないだろう。そこが彼の狙い目らしい。
サインくださいとyanoくんが興奮気味に言う。嫌がるかと思いきや、楽しそうにサインをするマツイヒデキ。周りの人にもサインしながら「マスコミとかじゃなくて、みんながボクのことをどう思ってるか、あえて聞いてみたくて。そこにボクが次のヒントあるかもしれないなぁって」と話してくれた。スゴい勇気と実行力だな、と感心してしまう。
いつの間にやらyanoくんがマツイヒデキにビールをすすめていた。なんだか二人で盛り上がっちゃっている。yanoくんが事務所の野球好きなYさんにマツイヒデキが電話したら信じるかナ?と提案している。おっしゃ、やってみようかと何だか乗り気なマツイヒデキ。えーっ、悪ノリしすぎじゃないの?
きっと信じないだろうな、Yくん。どっちにしても後からyanoくん殴られちゃうな、ナムアミダブツ。それにしてもマツイヒデキって魅力的な人だなぁ、
とボクもすっかり楽しい気分になってビールに口をつけたところで・・・目が覚めた。