方言指導

知らん

日が暮れて、埼玉大学吹奏楽部の新幹部のコたちが新年の挨拶に来たので、行きつけの「いちごいちえ」へ飲みに行った。
それぞれの出身地の話などで盛り上がったのだが、副部長のmayoくんが広島の、しかも実家の隣町出身であることが判明した。広島お好み焼きを自分でも焼けるツワモノだ。
話題が方言にも及んだので、
otoshimo「mayoくん、何か人に聞かれたとき、何の気無しに『知らん』って言うでしょ」
mayo「えぇ」
ot「あれって中四国地方以外で使うと『邪険にされた』って思われて、相手は相当ショック受けるみたいだよ」
ma「エッ! そうなんですか?!」
(一同ブンブン首を縦に振る)
ot「実はあれも方言なの。ボクらのニュアンスでは『ちょっと今は判らないんだ、ゴメンね』くらいのつもりなのに、『そんなん知るかっボケェ!』くらいに聞こえちゃうの。特に関東では」
「ワタシも言われたー」「ちょっとショックだったー」
ma「ゲゲッ、知らんかったー」
ot「mayoくんも悪気があって言ってたわけじゃないから、みんな許してあげてね」
一同「はーい」
ma「気ぃつけよー(汗)」
どこの場所でも自分の出身地に誇りを持って方言を使うのはとても素晴らしいことです。けれど、TPOを間違えるとあらぬ誤解を受けちゃいますので、みなさんも気を付けましょうね。