美味しくも悲しい温麺のお話

otoshimono2007-07-24

poohから温麺を頂いた。知ってます? 「うーめん」と読みます。平たく言うと冷や麦の短く切ってあるやつです。宮城県白石市の郷土料理です。美味しいです。ところがボクにはちょっと悲しい思い出があるのです。
ボクがまだ大学生の頃・・・部室で同期の仲間と麺の話題で盛り上がっていると、一緒にいたhiroshiが「オレ、〈うーめん〉っての知ってる」と言い出した。
「んだよ、それ。どんなんだよ」と聞いてみると「食べたことないんだけど、東北を旅行してるときに看板が出てたんだよ」とhiroshi。
「食べたことないのかよ〜」「それ、らーめん屋の看板が壊れてただけじゃねーの?」「ぜってーそうだ。んなもんねーよ」とみなが口々にいう。
「そんなことないもん、本当だもん!」とhiroshiが半泣きで反撃するも「らーめんだよ、らーめん。お前寝ぼけてたんだよ」と数の論理で論破されてしまった。
だからpoohから今年「うーめん」実在の事実を聞かされたとき、愕然とした。「うーめん・・・ほんとうに・・・あったんだ・・・」
ボクは・・・取り返しのつかないことを・・・取り返しのつかないことをしてしまった(号泣)。
ごめんねhiroshi、ごめんねhiroshi、いままできづかず、愛してたの(意味不明)
罪の意識に苛まれたボクは、来年の年賀状でhiroshiに謝ろうと思い、まずは自分で食べてみることにした。今年の2月に仙台に行った折、早速買って来て(しかもコンビニに売ってた)家で食べてみたのだ。
これがまた、美味いんだな。短いので茹で上がるのが早いし、油で揚げていないのでお腹にも優しい。恐るべし「うーめん」。これが全国区になってない方がオカシイとさえ思った。けれど実際、これは宮城でなければ流通していないらしい。宮城にはコンビニにだってあるのに。だから今回もpoohが帰省した折に買ってきてもらったのだ。
けれど、これからpoohが宮城に帰る度に温麺を買ってきてもらうのも悪いしなぁ。近所で買えるとこ、本当にないすかねぇ。