英国式

そういうわけで、今日から金ま*1の宣伝を始めます。チラシ挟み込み第一弾は埼玉プレミアブラス。英国式ブラスバンドの演奏会です。以前金管まつりに参加されていた方もメンバーに何人かいらっします。
どこが「英国式」なのかと言うと、演奏を聴きながらお茶を頂けるとか、足を揉んでいただけるとか、そういうのではなく、平たく言えば金管(brass)バンドです。産業革命時代のイギリスで労働者階級がたしなみに始めた楽器編成やコンテストの方法論が主にヨーロッパで広まったものを指します。
そもそもbrassbandの直訳が金管バンドなので、そのまま使えばええやんか、と思いますが、多分日本で一般に言われる吹奏楽の俗称「ブラバン」とはちゃいますよん、ブカブカドンドンやりません。というニュアンスを込めて「ブリティッシュ(英国式)!」ということなのでしょう*2
ブリティッシュ・ブラスバンドの魅力はビロードのような柔らかなサウンドと圧倒的な音圧を併せ持っているところなのですが、日本では一昔前映画「ブラス!」で話題になったものの、一般的な認知が低いのが弱点です。
日本でより広まるには、より日本人ウケするレパートリーの拡充と、日本から世界に発信出来る邦人作品の開発が課題かと思われますが、皆さんも一度足をお運びになって、その美しいサウンドに触れてみて下さい。演奏者と聴衆が揃って盛り上げて行かないと音楽文化って発達しませんからね。
あ、近々プロフェッショナルの演奏会もありますよ。
いつもお仕事ご一緒させていただいている荒木玉緒さんが代表を務める
VIVID BRASS TOKYOの演奏会です。


ヴィヴィッド・ブラス・トーキョウ
第12回定期公演
2008年5月17日
(土)14時開演(13時30分開場)
ルネ小平 大ホール
一般:¥4000
高校生以下:¥2500
全席自由席

今回は日本のブリティッシュ・ブラスバンドの父、山本武雄先生を指揮者にお迎えして趣向を凝らしたステージが予定されているみたいですよ。ちなみにメイン・ピースはみんな大好き「リバー・ダンス」。
ブリティッシュ・ブラスの魅力のひとつとして、ケルトなどのイギリス文化圏のダンス音楽がレパートリーに多く含まれていることもありますね。乞うご期待。

*1:「金管まつり」の俗称。仲間うちで勝手にそう呼んでいる。

*2:ちなみにドイツ語のブラスバンドはBlasbandと書きます。Blas(独)=Breath(英)。息のことです。転じて管楽器の意味。つまり吹奏楽団です。多分そんなに大きくない編成のときを言います。でかい時はBlas Orchester(ブラスオルケスター)。