ズパパズパパ

金管まつりの録音CDが手元に届く。今年は2枚組というボリュームたっぷりのものになりそうですが、とりあえず皆さんのところに渡る前にひととおり試聴。そして、われらSFCの演奏をもう一回聴く。
先日も『NOBOがカッコ良かった』とお褒めの言葉をいろいろなところでいただきました。この曲はこの日記で何度も書いている通り、J'z Crazeのナンバーを私がブラスアンサンブルアレンジしたもの。実はこの曲、J'z Crazeが結成されて初めて書かれたオリジナル曲*1だそうで、冒頭の佛坂氏によるバロック風のメロディと、途中で切り替わるスパニッシュな曲想との対比が絶妙なのです。
で、この対比を強調するようなアレンジをしたわけですが、メンバーは後半のスパニッシュに切り替わる部分が特に気に入ったらしく、演奏するごとに激しくなっていったわけです。
その激しさが「カッコイイ」という評価。アレンジャー本人の気に入っている部分はむしろバロック風のほうなんですがね・・・。
でも、こうやって音楽って創られていくんだなぁ、と思ったわけです。メンバーは全員が原曲を聴いているわけではありません。いや、もし、みんなが原曲を知っていたとしたら「こんなのNOBOじゃない!」なんて言われたかもしれません。J'z CrazeのNOBO*2でなく、SFCのNOBOとして生まれ、皆で創りあげた結果があの「ズパパズパパ」であり、原曲とはまた違うカッコ良さを手に入れたっていうのが、やっと自分たちの音楽になったって気がしてとても嬉しいのです。
作曲者の安部さんに意見を伺ったときも「あのズパパズパパね〜♪」と評価(?)いただき、一安心。どうやら出版しても差し止めにはならなさそうだ・・・なんていう淡い期待を胸に抱き、次回作Moon Fishのアレンジにとりかかるのです。

*1:原曲はフェリス ホイール~音の観覧車~というアルバムで聴けます。素敵です。

*2:トランペット、ギター、ベースの3重奏