映り込み

otoshimono2008-09-12

3Dイラストレーターの吉澤崇晴さんと雑談してて「映り込み」の話になりました。
映り込みというのは金管楽器や宝石やガラスなど表面がピカピカな対象物を撮影するときに、周りの風景が撮影対象物の中に映ってしまうことです。場合によっては撮影者自身も映り込んでしまうので厄介なのです。だからなるべくそうならないように、真っ白なスタジオを選んだり白いレフ板を使ったりします。3Dモデルも一緒で真っ白な空間に配置してレンダリングします。
ところがそうやって撮影するととてもノッペラボーな写真やCGに仕上がってしまい全く面白くありません。だから撮影ではわざわざ空間の何処かに光源(ライト)を配置してハイライトを映り込ませたり、黒い紙や何か別の物をいい具合な所に配置して「わざと」映り込ませてラインを付けたりします。これと同じことを3Dの場合もやるそうです。しかもこうすれば良いって一つの法則はなくて、その撮影物の形状や大きさに応じて映り込ませる素材も変わってきます。
こうやってやっと魅力ある楽器や宝石や食器やクルマの写真やCGが出来上がります。
それで「ピカピカなモノというのは何かを映り込ませなければ魅力的にならない」そして「そのモノがより輝くために何を映り込ませるかはケース・バイ・ケース」って法則、自分たちの生活にも通じることだよな〜って感じた次第です。