昴に乾杯


夜のSFC練習まで自宅で馬車馬の如く仕事だー。ばかー!
・・・おほん。休みの日の自宅仕事の良いところは好き勝手な音楽が聴ける事ですな。事務所ではあんまりヘンテコなジャンルやガッツリなクラシックをかけられません。
で、今日はマレーシアの《がぶさん》からいただいた『黄金小喇叭』を聴きましたよ。勿論Amazonなんぞでは買えません。たぶんスーパーなどのBGMで使う『輝かしきトランペットの調べ』的な代物だと思われますが、全編中国語で書かれたパッケージを見るに華人コミュニティ*1向けであることは明らかです。

さて、中身はポップスオーケストラをバックに辛めサウンドのトランペットソロがメロディを聴かせる『歌のない歌謡曲』テイストですが、二曲ほど聴き慣れたメロディが流れてきてビックリ。《另一種鄉愁*2》と《跟往事干杯》と書かれています。ハイそうです。《昴》と《乾杯》ですね。シンジ・タニムラとツヨシ・ナガブチのアジアン・スターっぷりを感じずにはいられません。後はマレーシアで親しまれている曲ばかりなのでしょう、誰それの曲とかクレジットは一切ないので皆目見当がつかぬ。それどころかこのCDは、トランペットを誰が演奏しているのかすら書かれていない徹底的な詠み人知らずっぷりです。
ところで余談ですが、某音楽専門誌の編集さんから聞くところによると、マレーシアやシンガポールなどのアジア新興国はオーケストラのレベルも急上昇しているそうで、その理由は潤沢な財力で世界中の優秀なオケマンを集めているからだとか。日本からもトランペットとテューバの方が行っておられますね。
オケマンの社会的ステータスはとても高く、プール付き一戸建てなどをあてがわれてしまうので、「慣れると本国へ帰れなくなっちゃう〜」と、皆さん嬉しいのか哀しいのか判らない悲鳴をあげているのだとか*3。そりゃそうだ。

*1:マレーシアはマレー系6割、華人系3割、インド系1割くらいで構成されているそうです。

*2:字が出なかったらごめんね。最初は「口」が上で下が「力」という男みたいな漢字で、次のは「郷」です。

*3:ちょっと前のジャパニーズ・ビジネスマンみたいですな