多分伝わっていない

NHK『クラシック音楽館』でアンセルメ&N響の「火の鳥」を聴く。昔いた(今も多少残ってる)「巨匠たるもの、打点が見えない指揮をして一流、楽譜に書かれてないフレーズや強弱を、オケに要求して一流」みたいなコト言って悦に入ってるオジィちゃん指揮者って、つまるところアンセルメ来日指揮の時にその立ち振る舞いに影響されたオケマンやそのお弟子のウケウリのウケウリの成れの果てだったのね、と改めて認識。
多分、彼らにアンセルメの意図は彼らには伝わっていない。
なぜならそういうオジィちゃん指揮者の演奏は大概デタラメで、本番では自分のリハでの指示も忘れて演奏者が全然違う事やってても「大指揮者な俺」に恍惚となっているからだ。
流石に半世紀以上前のN響はお世辞にも上手ではない。が、頑張っている。火の鳥は足をジタバタさせて踊っていた。しかしホルンの千葉先生が飛び抜けて上手い。