春の気配

今まで当たり前だと思っていた存在から、突然の別れを告げられた。ショックが大き過ぎると、人はかえって落ち着いてしまう。
いわば駆け出しのボクをプロフェッショナルのデザイナーにしてくれた存在であり、そこから枝分かれした無数の出会いとチャンスを与えてくれた存在だ。
その存在が手の届かないところに去っていく。
そういえば外囿さんに「otoshimonoくん、40歳になる前に、この先20年何をすべきか、じっくり考えて周到な準備をしといた方がいいよ。僕もある人にそう言われてね、実行しているところなんだ」って言われたことがある。
図らずもそういう歳に、次の20年を考えざるをえない事が起こりつつある。