尾張名古屋は城でなく学問と写真で保ったらしい。

自宅で作業した方がよさそうな仕事だったので、いつもより早めに事務所を切り上げて家に帰って来たら、NHKで「歴史秘話ヒストリア」という番組をやっていて、今日は写真好きな江戸時代最後の尾張藩主の徳川慶勝を中心に幕末の動乱の話が語られていました。
で、古文書やら古写真やらが沢山紹介されていて、それらを所蔵する機関として財団法人徳川黎明会・徳川林政史研究所が登場していました。どこかで見た名前だなぁと思ってたら、ボク、沢山ここの本の装丁をしてましたね。この研究所自体、慶勝の学問研究が設立に大きく関わっているようです。

江戸時代の古文書を読む―ペリー来航

江戸時代の古文書を読む―ペリー来航

これなんか丁度NHK的にはタイムリーですなー。
江戸時代の古文書を読む―田沼時代

江戸時代の古文書を読む―田沼時代

これなんかは、田沼意次について賄賂政治のイメージで語らずに、彼の土木行政を始めとした手腕について、ちゃんとした評価をしようではないかという意欲作です。
ほかにも7冊くらいシリーズになっています。
けっして手軽な本ではないですが、判型も大きく思ったより読みやすいですので、歴史好きな人は是非お手にとってみてください。脚色ナシの新鮮な江戸時代の姿が浮かび上がってきます。慶勝の心意気を是非。