今日はカメラの話。

emixが事務局を務めるオリパパ・ミュージックフレンズ主催の《オリパパ&ミスケン&ヒデノリのトランペットが吹きたいinクリスマス》のお手伝いでカメラマンとしてさいたま芸術劇場へ。
ボクが写真に興味を持つようになったキッカケは仕事柄というのもあるが、自分たちの公演の写真を綺麗に撮りたいから、というのがある。しかし、そういう機会は年に数度しかないし、写真について大真面目に勉強したこともないので、普段からカメラはオートフォーカスのプログラム・モード*1でしか撮らない。加えて、当然舞台本番ではフラッシュなど出演者やお客さんに対してはモッテノホカなので、今の愛機であるニコンのD60についている発光禁止モードというオプションモードで撮っている(フラッシュを強制的に焚かないようにするプログラムモード。とはいってもダイヤルを会わすだけなのでテクニックという程でもない)ぐらいだ。そんな頻度でしか舞台写真を撮らないので、全く知識もスキルも上がらなかったのだが、今日はとても収穫があった。
いつも、会場全体を入れた舞台写真をプログラムモードで撮ろうとするとこうなってしまう。

カメラがカメラに収まるアングル全体の光の量を考えて露出を設定してしまうので、客席の明るさを優先させて舞台上の演奏者が飛んでしまう。
ところが舞台だけをとらえるアングルにすると飛ばない。アングル全体の光の明度差が少ないからだ。

どうにかならないものかとカメラをいじくっていると、右手の親指の当たる所に「AE-L/AF-L」というボタンがある。普段はフォーカス(ピントのくる場所)を決めてからアングルを変えて撮る場合にフォーカスをロックするときに押しているボタンだ。これをまず、舞台に寄ったアングルで(つまり上の写真くらい寄って)演奏者にフォーカスを合わせてロックし、そのまま引いてアングルを変えて撮るとウマく行く事が分かったのだ。

っていうか露出も同時にロックされるのだということに頭では分かってたけど、どういう時にどういう結果になるのかが今まで分かってなかった。すぐ撮影結果が見られるデジタルカメラ様々である。フィルムカメラだった頃にはボクには不可能なテクニックだった。
実は大晦日にさいたま市民会館おおみやで開催される「大晦日だョ!紅白ライブバトル」でもカメラマンをどういうわけか頼まれていて、正直テクニック上で困っていたので、とても有り難いスキルアップだ。
ボランティアだし、プロカメラマンではないし、頼まれたのは記録写真なのだが、より良い写真が撮れればそれに越したことはない。ちょっと年末が楽しみになってきた。
さて、カメラは置いといて、演奏会の打ち上げはオリパパが大好きな貴峰亭だったのだが、お客さんとして見えられたバッハコレギウム・ジャパンのトランペット奏者・島田俊雄さんと森寿男&ブルーコーツオーケストラ寺島基文さんも見えられ、トランペット話三昧の快活な夜になりました。
さて、この演奏会、聴きに来られた方は気付かれたでしょうか? とんでもない大事故が起こっていたのです。その話はまた追々。

*1:若き伝説の写真家、梅佳代さんがアナウンサーに「この“P”って何ですか」と聞かれて「プロフェッショナル・モードです」と答えたアレ