演奏会の準備


さて、明後日の演奏会の準備をしています。ボクは演奏会をひとつのパッケージと見立てるため、自分が運営に関わる場合はトータルでデザインをします。外装としてのフライヤからガイドとしての当日パンフレットだけでなく、ロビー周りから楽屋周りの案内表示、はてはステージ進行表から照明計画書まで全てです。
出演者からスタッフ、お客様に至るまで、あるイメージを共有してコンテンツである演奏に向かうことは、一体感も出ますし、終演後にもインパクトをそれぞれの胸の内に与えることができ、イベントとしての存在感を大きなものにします。
実はプロフェッショナルベースでここまでトータルデザインをさせていただくことは非常に稀です*1。特にクラシカルの世界は、ラ・フォル・ジュルネや在京オーケストラの定期コンサートシリーズ規模の大きなプロジェクトならパッケージングとしての公演のトータルデザインに言及することもあるでしょうが、一人のアーティストのリサイタルや室内楽規模の演奏会では、予算が潤沢に使えるには程遠く、ついつい手間をかけない方向で進んでしまいます。
その点アマチュアの演奏会で、しかも自分が運営に参加しているとなると、その辺を度外視しても良いわけです。なのでついつい凝ってしまいます。
今回はフライヤのヴィジュアルを1970〜80年代少女コミック風に仕立てたため、トータルデザインもそのテイストに則っています。コンサートを目でも楽しんでいただければと思います。


さいたまファンファーレクラブ第16回演奏会
日時|2011年10月2日(SUN)13時30分開場 14時開演
場所|彩の国さいたま芸術劇場 小ホール
入場|無料
曲目|真島俊夫:ジャズト・スパークリング・タイム
   G.ガブリエリ:ピアノとフォルテのソナタ
   ドビュッシー:3つのシャンソン
   プロコフィエフ:バレエ音楽「ロメオとジュリエット」より
   石川亮太:極楽鳥
   ニノ・ロータ:「ロメオとジュリエット」愛のテーマ
   安部一城:Wiggly Piece
   ジム・ピュー: Living/Breathing
   ビル・コンティ:Gonna Fly Now

*1:過去にはプロフェッショナル吹奏楽団の定期公演のトータルデザインを数年間させていただいたこともありますが、スタッフ向け内部資料に至るまで、とはいきませんでした。