先日アメリカ留学中のユーフォニアム奏者、安東京平さんからこういう映像を教えていただきました。
何のコンチェルトだと思います? スティール・パン(ドラム)です。
あのカリビアン・ミュージックで使われる、ドラム缶を叩いて作る楽器です。スーパーマリオのテーマを演奏させたら超ハマるアレ。この楽器のためにジャン・バック*1が大層ロマンティックなコンチェルトを書いているのです。
これは素晴らしいと思い、ミヨーのスカラムーシュ(サキソフォンとオーケストラ)やロドリーゴのアランフェイス(ギターとオーケストラ)とプログラミングしたコンサートを開いたら面白いだろうな、とtwitterで呟いたら、作曲家の中橋愛生さんからこんなCDを勧められました。
- アーティスト: Paul Freeman
- 出版社/メーカー: Albany Records
- 発売日: 2002/09/24
- メディア: CD
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1ジャン・バック:スティール・ドラム協奏曲(solo, Liam Teague)
2モートン・グールド:
タップ・ダンサーと管弦楽のための協奏曲(solo, Lane Alexander)
3グスタボ・レオネ:ハープ協奏曲(solo, Jana Bouskova)
4マラカスと管弦楽のための協奏曲(solo, Ed Harrison)
タップダンスの協奏曲? マラカス? なんちゅーこっちゃねん。速攻でAmazonのボタンをポチりましたよ。そして本日の朝に到着しまして聴いてみた訳です。
キワモノかと思いきや、どれも良い!
スティール・パンやハープはともかく、タップだってマラカスだってコンチェルトとしてどれもちゃんと成立していますし、とても聴き易いのも特徴です。
それにしても、安東さんといい中橋さんといい、よくこういうモノを見つけてくる。餅は餅屋ですね。そういえば業界から離れてみれば管弦楽とユーフォニアムのためのコンチェルトだってまだまだ珍しいですし、中橋さんとは昔飲んだくれたときにボクが「ビブラスラップ(水戸黄門とかでカーッ!て鳴るヤツ)のコンチェルトを書いてよ!」と聞いたら「いいや、その前に第二ヴァイオリンのためのコンチェルトを書きたい!」って言って聞きませんでしたもの。
※参考
[rakuten:sound-station:10013727:detail]
カーッ!ってやってみたいアナタに。
- アーティスト: 外囿祥一郎
- 出版社/メーカー: インディペンデントレーベル
- 発売日: 2008/04/19
- メディア: CD
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*1:J. Bachと表記するのでヨハン・セバスチャン・バッハと間違えちゃう人がいますけど、1937年生まれで、まだまだご存命の作曲家です。