良書3冊

日本・中国の文様事典 (みみずくアートシリーズ)

日本・中国の文様事典 (みみずくアートシリーズ)

ヨーロッパの文様事典 (みみずくアートシリーズ)

ヨーロッパの文様事典 (みみずくアートシリーズ)

師匠の事務所にもあって、勤めていた頃から大変重宝していたんだけど、やっぱり自分でも持っておきたくて購入した。
伝統文様というのは書体や音楽形式と同じで、カッコイイとか雰囲気に合っているとか、そういうイメージだけで使用するとトンデモナく恥ずかしい間違いを犯し易いシロモノのひとつ。逆に由来や時代背景や用法とマッチングしていたり、それを消化した上での応用やアレンジ&アイデアであれば、素晴らしいデザイン効果をもたらす。
この二冊の本は全体を網羅する目的で書かれているのでひとつひとつについての詳細には比較的駆け足なのだが、それにしてもよくまとまっており、仕事の上でも大変役立つ。というか、眺めているだけでも楽しい。
 
もうひとつ、よくまとまっていて、特にデザインやの仕事に興味がある or 従事しはじめた方、またもう一度基礎を勉強したいという方に特にお勧めのデザイン書がある。
タイポグラフィの基本ルール -プロに学ぶ、一生枯れない永久不滅テクニック-[デザインラボ]

タイポグラフィの基本ルール -プロに学ぶ、一生枯れない永久不滅テクニック-[デザインラボ]

書体デザイナーでグラフィックデザイナーでもある大崎善治さんによるこの本は、その目次立てからして順序が正しく風通しが良い構成。体系だった知識といい、持ち合わせているデザインのバランス感覚といい、初級者に対する配慮といい、優れているの一言。
ボクは来週末に音楽家向けのデザイン講座を開くことになっているのだが、しばらくこれを教科書のひとつにするつもりだ。