マイノリティ

渋谷で演奏会を聴いた後、一緒に来ていた雑誌の編集部二人と高架下のイイ感じの大衆居酒屋でイッパイひっかける。
聞く所によると編集長は東京生まれ東京育ちにも関わらず、古くからの広島カープファンなのだそうだ。理由は「V9時代とか圧倒的に強い巨人にいつも負かされながらも頑張る姿がケナゲだったから」とのこと。以来一貫して広島ファン。時には一人で広島へ応援に赴く。
「子供の頃とは言わず、今だってそういう人、珍しいですよね」と問うと「そうなんです〜」と嬉しそうに言う。ボクの祖母が半世紀ほど(広島)市民球場の近くで大衆食堂を経営していた話をすると今までより一層親密度が増し、大いに今昔のカープの話で盛り上がる。
雑誌の編集者って(特に大手版元は)雑誌売ってナンボだから、マジョリティ向けの仕事をされる方が多いんだけど、本人は至ってマイノリティな趣味や立場であるコトが多い。成功している人ほどその傾向が強い気がする。
これだから出版って面白い。