気軽にマニアック

皆さんにとっても思う事が多い大事な日だとは思いますが、敢えて日常を綴ろうと思います。いつの時代であっても災害や事故や戦乱で自身や家族や恋人や親しい友人知人の命を奪い去られなかった者が何を言おうと、奪われた方々、また日々辛い生活を強いられている方々には、自己満足のための偽善の戯言にしか響かないだろうとボクは思うからです。だからボクたちは、日々、己の使命(仕事)・己の生活に黙々と真っ当な努力を積み重ねるほか、次の時代や人生の未来を切り開く方法はないと思っています。

在京オーケストラメンバーが魅せる「気軽にクラシック」Vol.6
東京フィルハーモニー交響楽団メンバーが奏でる
音楽の喜悦 ディヴェルティメント

出演|藤村政芳(vn)/永澤菜若(va)/武澤秀平(vc)
   小室昌広(cb)/佐々木萌絵(fl)/塚田 聡(hr)

さて、デザインをお手伝いさせて頂いた「気軽にクラシック」Vol.6の公演でプラザウエストにお伺いしました。今回のコンサートはこういった入門的なコンサートには珍しい、全編ピリオド楽器(古楽器)を使った演奏でした。弦楽器はモダンで使うスチール弦ではなく羊の腸で作ったガット弦、フルートは木製でベームシステムのようなキーのないフラウト・トラヴェルソ、ホルンはクルークを使うナチュラル管です。ボクは比較的昔から古楽のコンサートの公演や記事のデザインを請けることが多いのと、元々古楽が好きでよく聴くのですが、個々の楽器や奏法に関して演奏者が自らレクチャーを交えるコンサートは初めてでしたので、大変興味深く鑑賞する事が出来ました。つまりマニアにとっても嬉しいコンサートでした。
古楽やコンテンポラリ分野の音楽は、技術や感性共にアマチュアがヤスヤスと手を染められない分、音楽家の仕事を十二分に愉しむことが出来ます。
本日のコンサートそうでしたが、これらのジャンルにも才能溢れる若い音楽家が着々と増えており、大変嬉しく思います。
それに美男美女が多い。天はこれからも多くの人に二物も三物も与えて欲しいと思います。