休刊12周年


バンドピープルいう雑誌の休刊12周年を記念して当時の編集・制作スタッフの同窓会が都内某所で開催されまして行って参りました。バンドピープルというのは1980年4月号から1999年3月号まで20年にわたって通巻230号が発行された吹奏楽雑誌です。
雑誌が休刊した後も何かしら繋がっていて、中には今でも一緒に吹奏楽の雑誌を作っていたりする方もいますが、こうして創刊当時からの制作メンバーが一堂に会したのはおそらく初めてだと思います。
ボクは大学3年生の頃、この雑誌でイラストレーターとしてデビューしました。大学留年時代にはフルタイムのアルバイトとしてイラストを描きながら編集制作のお手伝いをして本作りの基礎的な方法論を学び、その後師匠の下でエディトリアルデザインの修行をする際の大きな下地となりました(というか、師匠を紹介していただいたのもこの編集部です)。アルバイト当時の編集スタッフさんからボクの印象や思い出なんかも聞けたりして、なかなか感慨深いモノがありました。
この編集部は今の吹奏楽業界から見ても破天荒な人材が多かったためか、かなり自由な気風で雑誌作りをしていたと思いますし(それが仇となったオモシロトラブルエピソードも満載ですが)、今でも皆さん自由な生き方をされています。そんなみんなが口を揃えて言っていたのは「バンピは一応仕事だったんだけど、色んな人と会って色んな所に行って色んな事をして色んな所で呑んで、とにかく制作スタッフの仲が良くて損得勘定ナシに楽しかった」というコトです。
雑誌というメディアがキラキラしていた時代の空気もあったのでしょうが、好奇心と仲間を信じるパワーを持った集団こそが素敵なモノづくりの原点だと信じています。
この遺伝子は受け継いで行きたいと思っています。
※写真は最終号の奥付ページです。