奇跡のさぬき座


「あんさんぶっかけ・さぬき座」の東京公演にお伺いしてきました。奇妙な名前の団体ですがアヤシい劇団とかではなく、ヴァイオリン・フルート・クラリネット・サックス・コントラバス・ピアノの室内楽六重奏団です。但し全員香川県出身です。この楽団は主に故郷の香川県で活動をしているのですが、メンバー全員の本来の活動拠点は首都圏であり、今回は遂に東京新進出とあいなった訳です。
「ぶっかけうどんを食べにいくような気軽なクラシック公演」という彼らのコンセプト通り、クオリティが高くも気軽に聴けるプログラミングが素晴らしく、今後も東京公演を続けて行って欲しいなぁと思っています。
今回は、仕事仲間であり〜高校の後輩であり〜最近はご近所さんでもある國末貞仁さんから、今週になってご案内を受けてお伺いしたのですが、ボクも多感な中高生の時期を高松で過ごしていましたからメンバーの中で誰かしら繋がるかなぁと思っていましたら驚くべきことが起きました。
メンバーの中に大堀晴津子さんというピアニストがおられるのですが、まず名前を見て「ん?」と思い、顔を見て「んん?」と思いました。名字が中学校の吹奏楽の顧問の恩師と同じ、顔も何となく似ているようにも思える。公演中ずっと、もしやもしや〜と思っていたら、終演後のロビーで彼女と嬉しそうに記念写真を取っている恩師とそっくりな方がいらっしゃるじゃありませんか! 國末さんに「大堀さんのお父さんって学校の先生で吹奏楽の顧問をされていたあの方だよねぇ」と念押しに聞いて見るとまさにその通り。思わず「大堀先生ですよね!」と押し掛けてしまいました。
卒業以来25年ぶりに東京で中学校の恩師に〈偶然〉再会するなんてアリエンでしょ、普通。奇跡ですよ、テンギョウクリビツですよ。何をどれだけ喋ったかは覚えていないのですが、お話しさせて頂いているうちにドンドン当時の事を思い出して感激してしまいました。最後に記念写真も一緒に撮らせていただきました。
とりわけここ数年、高松や高知など子供時代を過ごした四国に由来するネットワークの復活が強くなってきており、自分のバックボーンとして四国がどれだけ重要なのか再認識する機会が増えてきました。今現在、親戚や縁者は誰一人として住んではいませんが、それでもボクの故郷はやはり四国なのだと、さらに強く思うようになっています。