《そうありたい》と本気で思っているか。


オリパパ(トランペット奏者の織田準一さん)は「やっぱり、ここぞと言う時にそこに居なくちゃ意味ないんだよ」と言います。糸井重里さんもかつてほぼ日刊イトイ新聞で「まず、どの界隈に顔を出しているかが大事」みたいなことを仰っていたと思います。
縁や運というのはけっして偶然やってきたりするものではありません。一番大事なのは《そうありたい》と心の底から本気で思っているかですかです。《そうありたい》と本気で思っていれば身体はそういう風に動きます。そういう場所に自分から出向きます。そういう場所で《そうありたい》という意志を持ってアンテナを張り巡らせながら真摯に行動していれば、必ず誰かが声をかけてくれます。それが縁であり運です。あとは《そうありたい》という思いを形にするだけです。声をかけていただいた人に感謝しながらその人の思いに応えるのです。人はその小さな小さな積み重ねでのみ、次のステップを勝ち得ていきます。
逆にそういう場所にいない、ということは自分の中で知らず知らずのうちに線引きしている訳です。実は本気で《そうありたい》と思ってないのです。「やろう(行こう)とは思ってるんですけどね」という言葉は〈《そうありたい》という意志〉ではなく、本気でそう思っていないことを人に悟られまいとする言い訳でしかありません。
色々な場面で、本当にもっと活躍したいならそこに来るべきだったのに、或いは、そこに来ていれば誤解や人間関係が修復出来るのに、いらっしゃらない方がいます。全てが一期一会の我々の人生において『またの機会』なんて二度とありません。全てのシークェンスにどれひとつとして同じ場面なんて存在しないのです。いつでも撮れると思っていたクラスの集合写真が二度と撮れないのと同じです。
だから《そうありたい》と思うのなら、まずはその場所に来なきゃダメです。来てその界隈の人に《そうありたい》と言わなきゃダメです。そうやって《そうありたい》物語の主役を勝ち取らねば縁も運もやってきません。
パンをくわえた可愛いドジっ子が新学期に引っ越し先の街の曲がり角でぶつかってくれるのは、あなたがその物語の主役に選ばれたからです。
《そうありたい》と本気で思って行動していれば、大概のことは実現するものです。