工場見学


日本図書設計家協会の研究委員会イベント「王子エフテックス株式会社・富士製造所」の工場見学に行ってまいりました。ここでは書籍のカバー・表紙・見返し・本扉などに使う用紙や商品パッケージで使用される化粧箱や写真集で使用する紙など、いわゆる「ファンシーペーパー」という種類の紙を製造されています。パルプを煮て繊維をほぐす工程から漉き・型押し・加圧・乾燥・チェック・巻き取りまでを一気に行う流れ、裁断から包装まで、坐学と共に興味深く拝見しました。「小さい機械」と説明されていましたが、大きな建屋に一台ずつ巨大な抄紙機が収められており、まぁ新聞用紙などの抄紙機と比べての「小さい」なので普段レーザープリンターより大きな機械を見ない私にとっては十分巨大でしたよ。
特にファンシーペーパーの原料となるパルプのN材(針葉樹で作ったパルプ)とL材(広葉樹で作ったパルプ)を直に触ったのは初めてで、特性が全く違うことを直に体験できたことは面白かったです(他に原材料としては古紙パルプなどがあります)。
工場は東海道新幹線の沿線の真横にあり、いつもは車窓からの風景を真逆に見ることが出来たことも興味深かったです。