東京音楽大学シンフォニックウィンドアンサンブル

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ご縁を頂きこちらの演奏会にお伺いさせていただきました。今年の吹奏楽コンクール課題曲を全曲生演奏で聴かせて頂いたのは初めてですが、福島さん曲と日景さん曲に改めて惹かれました。
福島さんの行進曲はこのジャンルのあらゆるマスターピースの品格を踏襲しながらも、そのいずれとも似ていない新鮮さを持ち合わせていました。日景さんには幕間でご本人にお会い出来たのでお話させていただきましたが、音像の色彩感と立体感が非凡な美しさを持った作品で、本当に古今東西の音楽を勉強されている方だと思いました。
また外囿さんの演奏を聴きながら「唯一無二の存在として人々を惹き込み続ける表現というのは、どういうことなのだろう」と考えずにはいられませんでした。氏は私の人生の分岐点に必ず現れて、深いサゼスチョンを与えて下さるスーパーヒーローなのですが、今回は改めて舞台の上から頂いた問いでした。
前に座っていた中高生たちが演奏や舞台上の仕草の一つ一つに驚き、はしゃぎ、羨望の眼差しで見つめていました。
音楽大学は、今後も、舞台上の学生たちだけでなく、それを聴きに来ている子供達も含め、音楽教育としての取り組みのありようを示す良き羅針盤であって欲しいと考えずにはいられませんでした。